小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

本のこと

最近の傾向

たまに更新したと思ったら、制作実績の紹介か、本買いました、の2パターンのみ。

うーん、いろいろと書けることはあるんです。じゃあなぜ書かないのか?いや、書けないのか?それは、ぼくの気持ちにゆとりがないからです。いかーん。

「忙しい時こそ心にゆとりを持ちなさい」は、ぼくがパチンコ店でバイトしていた時のリーゼント副主任から頂戴した名言ですが、まさに今それを実践しないといけないなあ。

日曜日、キャナルの無印にカーテンと収納アイテムを買いに行きました。出発が夕方前だったので、必要なものだけささっと買って帰ろうねと決めていたんですが、MUJI BOOKS を見たそうにしているぼくに妻が「本屋さん見てきたら?」と、神のひとこと。

じゃあお言葉に甘えて10分だけ!と言って、1時間近くウロチョロしてしまいました。MUJI BOOKS 楽しすぎ。欲しい本が山のようにあったけど、とりあえず今回はアイデアの古本と、CASA BRUTUS の現代アート特集買いました。

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最近読んだ本

緊急事態宣言が出されてから本屋に行けず、
もっぱらネットで本を買う日々を
過ごしていましたが、
先日ひさしぶりに本屋へ行ったら、
陳列された本を見るのが楽しくて、
小一時間ウロウロしてしまいました。

やっぱり本は目で眺めて、
手に取って買うのがいい。
写真は最近買って読んだ本たちです。


最近買って読んだ本


「13歳からのアート思考」は、
小野さんに教えてもらいました。
自分だけのものの見方で、
自分だけの答えを手に入れる。
それがアート思考なのだ。

「プールサイド小景・静物」
もすごく良かったです。
特に「舞踏」と「プールサイド小景」の
ぶつっと切れる終わり方が印象的です。
簡単な言葉で日常が書かれてあるけど深みがある。


プールサイド


「夜と霧」は読んでよかったと
心の底から思える本でした。
明らかにぼくの心の中のなにかを
変えてくれたような気がします。

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古くてあたらしい仕事

夏葉社という出版社を、たったひとりで経営している島田潤一郎さんの本「古くてあたらしい仕事」を読んだ。島田さんはぼくと同じ1976年生まれ。編集も営業も事務も発送作業も、すべてひとりでやっている。

つくっているのは年に3冊ほどの本。マーケティングとかではなく、自分が心から良いと思える本を、妥協することなくつくる。具体的なだれかをおもってつくる。売るための過激な言葉を嫌い、できる限り静かで、地味な本をつくる。美しい本をつくる。

本ができたら、全国各地の書店を自分の足で訪ね、一軒一軒、営業する。夏葉社の本を良いと思ってくれる書店員さんとの一対一の関係を、島田さんはとても大事にする。

島田さんは「小さな仕事を長く続けるためのコツのようなものがあるとすれば、それは手間暇のかかった、具体的で、小さな声によりそったものだ」と言う。同じくひとりで小さくやってきたぼくにとって、共感できる言葉だ。早速、夏葉社の本を1冊買った。ホームページもシンプルで良い。

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そして究極のサービスが生まれた

京都にある善行堂という古書店。本好きの人には有名なお店だそうです。善行堂さんをネットで調べると、とても素敵なたたずまいで、だけどここの扉をガラガラっと開けるのは、結構勇気がいるかもなあと感じるほど、オーラが写真に漂っています。でもツイッターを見ると、すごく気さくな感じです。フォローをすると、善行堂さんもフォローしてくれました。

いまコロナの影響で、本屋さんも休業するところがどんどん増えています。善行堂さんも、2週間前から休業されています。店主の山本さんは、お店を閉めるのは勇気がいるし怖い、とつぶやいていました。そんな中、山本さんは「善行堂倶楽部」というサービスをはじめました。これはお客さんの予算と好みに合わせて、山本さんが本を選んでお届けするというサービスです。

ツイッターを見ると早速注文が入っていて、なんとも良い味わいの本たちが届けられていました。そしてぼくが目を見張ったのが、選んだ本についての解説を、一人ひとりに手書きで手紙に書いていたことです。これはまさに、究極の通販じゃないかと、ぼくはちょっと興奮してしまいました。

善行堂倶楽部、いいなあ。ぼくも山本さんに選書してもらいたい。自分では選ばない(選べない)本との出会いは、自分の世界を広げてくれると思うから。

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生き方、働き方

kishidanchou


文庫本が出たこのタイミングでわざわざ単行本を買うぼくの奇行を、レジの人はどう思ったんだろう。ぼくは村上さんが小説で描く「働き方」や「仕事に対する考え方」を読むのが好きで、フリーランスとして生きるうえで、ずいぶん勇気づけられています。

「手を抜いてもバレないような小さな仕事でも、決して手を抜かず、入念に準備をして、丁寧な仕事をしていれば、必ず誰かが見てくれている」とかね。「うまくいかなかったら、その時にまた考えよう」というセリフもよく出てきて、不安になった時はよくこの言葉を思い出します。

ちなみに、インターネット上でぶいぶい言わせているIT系の人が、行動力とスピードをやたら推奨し、とりあえずやってみてダメだったらまた別のことやればいい、と言っていますけど、その考え方は嫌いです。それと村上さんのは違うから。

村上さんの言う「うまくいかなかったら」というのは、準備と覚悟がちゃんとあって、最大限努力をし、それでもうまくいかなかったらという意味です。思いつきで行動して周りを巻き込んでうまくいかなかったらはい次ーのIT系ぶいぶいマンとは本質が違うのだ。

そして、ぼくがそんなIT系ぶいぶいマンを好きになれないのは、彼らのスピード偏重型無責任行動によって、被害を受けた人や傷ついた人がいることに、彼らが全く気付いていないからです。

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単行本か文庫本か

識者120人が選んだ「平成の30冊」の1位が、村上春樹さんの1Q84?ねじまき鳥よりも、カフカよりも、1Q84なんですね。

村上さんといえば、騎士団長殺しが文庫化されました。ぼくは気軽に持ち運べる文庫本が好きなので、騎士団長殺しも文庫化を待ってたんですが、いやちょっと待てよ、好きな作家の本くらい、単行本で買うべきなんじゃないか?と、ここにきて気持ちの変化が生じています。

これはレコードのせいだな、たぶん。なんとなく文庫本をCDに、単行本をレコードに置き換えてしまっているようです。さて、どうしようか。

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15年ぶりの海辺のカフカ感想文

海辺のカフカを読み終えました。
15年ぶりに読んだらとても面白くて
ぼくは自分の記憶の不確かさを思い知りました。
ずっとイマイチだと思い込んだまま
15年間も生きてしまった。
村上作品風に言うと、やれやれです。

なんといってもホシノ青年だ。
ぼくのぼんやりとした記憶の中でも
ホシノ青年のことだけは
わりと覚えていましたが
その記憶を飛び越えて魅力的だった。
後半、ぼくにとっての海辺のカフカは
ホシノ青年の物語になっていた。

好きなシーンはたくさんあるけど
これまで好き勝手に生きてきて
音楽や映画なんてロクに
見てこなかったホシノ青年が
ふらっと入った喫茶店でベートーベンを聴き
店主と音楽について語り合うシーンがとても良い。
そしてフランソワ・トリュフォーの映画
ぼくも今度見てみたいと思いました。

先日ラジオで村上さんは
「物語がこの先どうなっていくのか
自分もわからずに書いている」と言っていたけど
たぶんホシノ青年を登場させた時
村上さんも彼がここまでの重要キャラになるとは
想定していなかったんじゃないかな。
村上さんも書いてるうちに
ホシノ青年のことがどんどん
好きになっていったのでしょう。

これでぼくの中の村上作品ランキングを
大幅に見直さないといけなくなったな。

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美しい日本のくせ字

mojiwomanabu
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良い本にめぐり合えるとうれしい。

もともと手書きの文字が好きで、
電話しながらさっとメモ紙に書いた文字や
自分で録音したカセットテープに
書き込んだ曲名の文字、良いですよね。

「美しい日本のくせ字」は
そういう字を集めた本です。

「文字講座」のほうは
これから読みます。
装丁が美しい。

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海辺のカフカを再読中

海辺のカフカを再読中です。前に読んだのはたぶん、もう10年以上も前のことなので、内容をかなり忘れています。そうそう、こんな話だったっけ。

ジョニーウォーカーのところは、とても緊張感のあるシーンです。残酷で目を背けたくなるけど、頭の中でくっきりと、その光景を思い浮かべることができるシーンです。

カフカ少年が森の中でひとりきりで過ごし、雨が降ったら真っ裸になって、雨のシャワーを全身にあびるシーンは気持ちよさそうだなあ。


カフカ少年が裸で雨をあびる

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スイミーとの再会

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エリック・カール「巨人にきをつけろ」の表紙裏に、レオ・レオニにささぐって書いてあって、レオレオニ?だれやろ?グーグル検索で、あ、スイミーだ、という経緯で我が家にやってきました。自作の色紙でコラージュしていく手法は、エリックカールさんと同じですね。綺麗な絵です。

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