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ジャズとレコードのこと

コルトレーンの音

coltrane


ジョン・コルトレーンのテナーの音が好きだ。ちょっとねっとりした深みのある音。コルトレーンの演奏はどれを聴いても、絶対にダサくはならない。たくさんジャズを聴いていると、メロディーラインが古臭かったり、ダサく感じてしまうものもあるけど、コルトレーンの場合はそれが無い。マイルス・デイビスにも、同じことが言えます。

ジャズ通のタモリさんや村上春樹さんがコルトレーン嫌いを明言していて、最初の頃はぼくもその意見にすこし引っ張られ気味だったけど、しばらくして「やっぱりコルトレーンは凄いじゃないか」と、素直に聴けるようになった。どうやら彼らも、コルトレーンを神様扱いする風潮に反発していただけみたいですね。あまのじゃくな二人だから。

先日ふらっと立ち寄ったお店で「Blue Train」が流れていて、思わず立ち止まって聴いてしまいました。

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こっそりレコードたまにはロック

letitbleed


打ち合わせの帰りに、こっそりレコード屋に寄ったことは秘密です。帰宅後、ささっと部屋にレコードを滑りこませることに成功しました。なのにわざわざブログに書いて自爆しています。

だってレット・イット・ブリードが1000円だったのだ。基本、レコードはジャズしか買わないけど(そうしないとキリがないから)、たまたまロックの箱をのぞいたらあったもんでね。見事なジャケット。ジャケットだけで1000円以上の価値アルヨ。ない?アルアル。

高校生のとき、録音したテープで聴きこんだ思い出のアルバムです。この日本盤は1976年のプレスだから、ぼくと同じ42歳です。だけど盤はピカピカです。前の所有者が大切に聴いていたのでしょう。

ちょっと大げさかもしれないけど、ぼくは古いレコードは小さな文化遺産だと思っていて、受け継いだら大切に扱う義務があると考えています。そしていつか、別の人(それは息子かもしれない)のところへ、受け継がれていくのだ。

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正しいレコード屋の在り方

入口のドアには、いつの時代のものか分からないポスターやチラシが、ベタベタと貼ってある。オシャレさから遠ければ遠いほど、そのレコード店への信頼度は増すのだ。

中へ入ると、古本とはまた違う、中古レコード特有の匂いが鼻を刺す。とにかく狭いうえに、ダンボールが無造作に積まれてあるから、他のお客さんとすれ違う時は命がけだ。この前なんてダンボールの置きすぎで、背中にリュックを背負ったままでは通ることすらできなかった。媚びていない。そしてそれに対して文句を言う野暮な客なんて、もちろんいない。

ダンボールの中には買い取ったレコードが無数に詰まっており、無口で無愛想な店主(いらっしゃいませなんて言わない)に値札を付けられるのを待っている。

この店最大の魅力は、ネット販売を一切やっていないところだ。せっせと店に足を運んだ者だけが、商品を見て、買うことができる。これが良いのだ。クリックひとつで何でも欲しいものが買えるなんてツマラナイ。

今日は何があるかな?と、ワクワクしながらドアを開け、レコードをぱたぱためくっていき、欲しかったジャケットが目に飛びこんできた時の高揚感こそが、買い物の醍醐味なんだから。

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ビートルズのレコードを買う

たまにはジャズ以外も聴きたくなって、ビートルズのレコードを買いました。ビートルズのレコードは初めてで、国内盤と海外盤の音の差、品番のちがいとか全くわかりません。

店員さんに聞いたら親切にいろいろと教えてくれました。US盤はパンチある音づくりをしているのが特徴で、曲順がオリジナルと違ったり、変なエフェクトをかけてることがあるので要注意だとか。ぼくたちは国内盤の音を聴いて育ってるから、国内盤の音を「ビートルズの音」だと記憶しているとか。なるほどなー。勉強になります。

ちなみに店員さん、同じアルバムを盤ちがいで4枚持ってたりするそうです。ディアゴスティーニが出すシリーズもどんな音か気になって買っちゃうからキリがないです、と笑っていました。話す言葉に音楽愛が溢れていて、そのレコード屋さんがまた好きになりました。

そして国内AP盤のラバーソウルを、1枚買ってみました。月曜日の朝、早速ターンテーブルに乗せるぼく。これまで何度も耳にしてきたビートルズの曲が、レコードで聴くとまた一味違ってきこえます。1曲目はDrive My Car。1週間を元気よくはじめるのにうってつけのレコードだ。

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上手いか下手かはあまり重要じゃない

モンクの「Thelonious in Action」を最近よく聴いています。モンクのピアノももちろん良いんだけど、それに絡むグリフィンのテナーがまた良いのだ。

ジャズファンの中にはモンクしか認めないという頑固者がいたり、他のジャズは苦手だけどモンクだけはなぜかいけるっていう人もいる。なぜだろう。

ちなみに、モンクなんて下手クソだ!と批判した批評家がいたらしいですけど、音楽や絵を「上手いか下手か」でした判断できない人は、実に不幸だなと思います。

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今日のBGM

wes

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エクスプロレイションズ

billevans
record

ビルゲイツじゃないよ。ビルエヴァンスだよ。厚紙OJC、すごく安かったのはジャケットの背割れのせいです。パックリ開いちゃってます。

ワルツフォーデビイみたいな有名盤じゃないけど、すごく好きなレコードです。

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小さな専門店のお手本的WEBサイト

ここ最近はレコードを買い控えていますが、相場の確認として時々覗いているジャズレコード専門店のWEBサイトがあります。

http://www.seeed.net/

便利な機能などは何ひとつなく、淡々と毎日5~6枚程度、入荷したジャズレコードが紹介され、買いたければ電話かメールで注文してねという硬派スタイル。

ポイントは「毎日更新」にあります。おそらく中古レコードを仕入れる時は、どかっとまとまった数で入荷しているはずですが、それを一気に掲載せず、毎日少しづつ紹介していくというのがミソです。ネットでレコードを買わないと決めているぼくでも「今日は何かな?」とアクセスしてしまいます。

レコードひとつひとつに店主の一言コメントがあり、「秀作」「好内容盤」「名盤」などの評価が付いていて、ごくごくたまに「大名盤」が出ると、出たーと興奮します。はぐれメタルが4匹まとめて出た時くらい興奮します。店主さん的に、マイルスのWALKINは大名盤ではないのね。

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ブローイング・セッション

jonny

今日はガシガシ作業をしながら、ジョニーグリフィン「ブローイング・セッション」を流しておりました。

参加メンバーがとにかくすごいのじゃよ。

ジョニー・グリフィン(ts)
ジョン・コルトレーン(ts)
ハンク・モブレイ(ts)
リー・モーガン(tp)
ウィントン・ケリー(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・ブレイキー(ds)

お正月とクリスマスと誕生日が、一気に来たかのような豪華さです。

たしかこのレコードは500円で買いました。国内盤(キング)だけど結構音も良くて、演奏もかっこいいです。このメンバーなら、かっこよくなって当然やね。

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ポールチェンバースが壊れた理由

ポールチェンバースの「BASE ON TOP」が最近のお気に入りレコードです。ベーシストのリーダーアルバムらしく、ウッドベースを満喫できます。

最初ひたすらベースソロが続き、もういいんじゃない?とベースソロにうんざりしはじめた時、ようやくウォーキングベースに切り替わり、ケニーバレルのジャズギターが乗っかってくる瞬間が、最高に気持ちいいのです。

チェンバースはまじめな顔のくせに、ドラッグと酒に溺れて33歳で死にます。

この時代、ベーシストはチェンバースしかいなかったのか?と思ってしまうほど、異常な数のレコーディングに参加していて、その過労やプレッシャーから、壊れていったのかもしれません。まじめなだけに。ぼくもマジメだから気をつけよう。

そういえば先日、若宮あたりを車で走っていると、ジャズバー・レスターっていう誘導看板を発見しました。周りには田んぼしかなく、あんなところに(と言ったら失礼ですが)本当にジャズバーがあるんだろうか?とても気になっています。

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