小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

デザイン&アートのこと

鴉とカー

ひさしぶりに本屋青旗へ行ってきました。
中山信一さんの絵本「うそ」が好きな妻は、
その原画展が青旗であると知って
興奮していました。
それでぼくも一緒に付いて行ったわけです。

原画はとても良かった。
こんなこと言うのは
よくないかもしれないけど、
絵本の100倍良かった。

原画は絵を切り貼りして重ねていたり、
汚しがそのまま残されていたり、
絵柄自体はシンプルなタッチだけど、
アナログならではの質感が
それに合わさってとても良い感じでした。
やっぱり原画はいい。

ついでに本を2冊買いました。
ひとつは佐々木俊さんの「CAR(カー)」。


佐々木俊さんのCAR(カー)


ぼくはデザイナーでは服部一成さんが好きですが、
佐々木さんは服部さんの影響を
すごく受けていると思います。
というか、最近のグラフィックデザイン界は、
服部さん風のヘタウマデザインが
流行ってるんですかね?
よく見るような気がします。

もう1冊は、深瀬昌久さんの「鴉」。


深瀬昌久さんの鴉


有名な写真集なので
ご存じの方も多いと思いますが、
ずっと見たくて、ついに手に入れました。

写真集ってだいたいどれもお高いけど、
これもやっぱりなかなかのお値段で
「どうしようかなあ」とウロウロしていると、
妻から「私がおるけん悩むふりしよっちゃろ」
と言われました。うう、鋭い・・・。

映画や絵画でよく、好きとか嫌いとか、
分かるとか分からないとか、そういうの関係なく、
とにかくそのイメージが
脳にベッタリくっついて
離れないことがたまにありますけど、
この写真集もまさにそれでした。

鴉を撮った写真はどれも不気味でカッコいいし、
突然差し込まれる鴉以外の写真がまた良くて、
写真家の村越としやさんも
「鴉じゃないものを撮った写真が好きだった」
と何かのインタビューで話していました。
この女学生のなびく黒髪も鴉なんですね。

そして、鴉と(カー)を
たまたま一緒に買った奇跡に
いま気がつきました。

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

おうち美術館

図書館で借りた子供の絵本を
返却しにいく妻に付いていくと、
現代世界美術全集という
大きな画集がずらっと並んでいて、
その中からゴーギャンを借りて帰りました。

1970年に出版されたそれは
びっくりするほど印刷の質が良く、
サイズが40cmもあるので絵の迫力がすごいのです。
定価は1冊4,000円。
いまこのクオリティでつくったら、
1万円以上すると思います。

そんなことを考えながら
何気なくネットで検索すると、
なんとこの現代世界美術全集が、
10冊セット2,700円で
某オークションに出ているではありませんか。
目を疑いました。だって1冊あたり270円ですよ。
少年ジャンプじゃないんだから。

どうもこの全集、大きすぎるせいか、
それとも古いせいか理由はわかりませんが、
あまり人気がないみたいです。
ブックオフで1冊100円で
買った人もいるようです。
うーん、モノの価値って、わからんな。

もちろん10冊セット、落札しました。
状態も良く、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、
ボナール、マティス、モディリアーニ、
巨匠たちの絵を、大きなサイズで
じっくり見られる幸せ。ぼくは最近、
ボナールの絵が好きになりました。

帯にはあの猪熊弦一郎さんが、
こんなコメントを寄せています。

「居ながらにして世界の名画を
自分のものにし得る家庭の美術館だ。
解説も最高でこんな美しい出版物に
親しめる現代の人々は幸せだ」


現代世界美術全集

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

Ao-Hata Bookstore さん

デザイン書とか写真集を
専門に扱う書店が
福岡にもできたらいいのになあ、
と言っていたら、いつのまにか
本当に出来ていました。

Ao-Hata Bookstore さん。

先日やっと行ってきました。
場所も、佇まいも、良い感じで、
品ぞろえも期待どおりでした。

結局いろいろ迷って、
今回はナイジェル・ピークさんの
ドローイング集を買いました。

家から程よい近さに、
あんな良いお店ができるなんて
うれしい限りです。


ナイジェルピーク

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

2020年に買って印象に残ったデザイン本

2020年に買って印象に残ったデザイン本


今年買ったデザイン本の中では、
この3冊が印象に残っています。

「ポール・コックス デザイン&アート」は、
ちょいちょい本棚から引っ張り出してきて眺めてます。
作品はもちろん、アトリエの写真を見るのも好きで、
無数のデザイン本を無造作に
積み上げているポールさんに憧れます。

アイデアの「服部一成100ページ」はずっと探していて、
ついにとある書店の入荷情報をキャッチして
素早くポチったら、お店の手違いで
別の号のアイデアが届き、
心の中で悲鳴をあげました。
そのあとちゃんと交換してもらえたけど。
内容はもちろん最高です。

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

デザイン本を買う意味

デザイン本を買う意味

「制作のためのノート」より

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

Diane Arbus in the beginning

Diane Arbus in the beginning

ひさしぶりに写真集を買いました。ダイアン・アーバスの「in the beginning」です。

丸善の洋書コーナーをのぞいたら何故か半額で売られていて、中の写真を見てみるとビビビっときたので購入しました。

ダイアン・アーバスといえば、あの双子の写真が表紙になっている写真集が有名でぼくも持っていますが、写真の強度がすごすぎて気軽に開けない雰囲気があります。

それにくらべて、初期の作品を集めたこのin the beginningには曖昧な部分が残されていて、ぼくはこっちのほうが好きでした。

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

写真集のはなし

ロバート・フランクの名作「THE AMERICANS」の良さがわかるようになりました。見れば見るほど好きになる。

いまの一番の興味は、写真集を見ることです。好きな映画を見るように、好きな写真集を見ます。

静かに眺めるのも良いし、ヘッドホンで音楽を聴きながらページをめくると、うまくいけば自分だけの映画を観ているような、そんな感覚が味わえたりもします。あ、映画といえば、先日Netflixでジョーカー観ました。

だれかが「日本には写真集を買う習慣がない」と言っていました。みんなiPhoneでパシャパシャ撮ってインスタにあげて、写真大好きなはずなのに、買う習慣はないって不思議ですね。

写真集

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 本のこと コメントをどうぞ

手を動かし続けたその先に

ある新しいウェブサイトの制作と同時に、ロゴのデザインも進めています。

紙にペンでがりがりと。文字をひたすら書いて書いて、切ったり伸ばしたりくっつけたり、手を動かし続けていると、紙の上にいろいろなカタチが現れてきます。

ペンの細さや色によっても出てくるカタチが変わるので、鉛筆、色鉛筆、ボールペン、筆ペン、ポスカ、画材を変えながら、ひたすら手を動かします。

A4のコピー用紙4枚分くらい描いたところで、お、これは、というカタチを発見しました。良いロゴができますように。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 仕事のこと コメントをどうぞ

デザインのチカラ

先日、株式会社はぴりの様のリーフレット用に、イラストを描きました。

まだ紙面デザインが未定の状態だったので、こんな感じかなあとイラストを描いて納品。その数日後、完成したリーフレットをいただくと、それがとても素敵なデザインでした。

デザインは、はぴりののグラフィックデザイナー吉田さん。自分のイラストが実物以上に良く見えて、デザインのチカラはすごいと、ちょっとした感動を覚えました。吉田さん、ありがとうございました!

リーフレット用のイラストを描きました!

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 仕事のこと コメントをどうぞ

奈良原一高のスペイン

ぼくの本屋ランキング1位は、六本松の蔦屋書店に決定しました。何度か訪れて、確信しました。博多駅の丸善もいいけれど、蔦屋書店です。

なんせアート本やデザイン本がとても充実しているし、雑誌のディスプレイもわくわくします。六本松周辺に住んでいる人がうらやましい。写真集はたぶん福岡で一番豊富だと思う。

やっぱり本屋はいいな。ネットは便利だけど、可能であれば実物を見て、触れて、買うかどうかを決めたい。amazonや他のネット書店ではもう買えない本が、本屋にさらっと並んでいたりすると、「そうそう、ネットがすべてじゃないんだよ」と、うれしくなります。

蔦屋書店で「奈良原一高のスペイン 約束の旅」を買いました。ちょっと前にNHKで奈良原一高さんの特集をやっていて、スペインを撮った写真がとても良いなと思っていたところ、書棚で見つけて、あっ!と思いました。

04

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

ウィリアム・エグルストン

さいきんは毎朝、仕事にとりかかる前、ウィリアム・エグルストンの写真集を眺めています。

まだ外はうす暗くて、ちょっと肌寒くて、コーヒーをすすりながら、エグルストン。

写真集やグラフィックの本を専門に扱うお店が、福岡にもできたらいいのになあ。10年くらい前に青山ブックセンターができたと思ったらあっさり閉店して(当時はその有難みがわかっていなかった)、やっぱり東京じゃないと需要がないんでしょうか。

東京に住みたいとは思わないけど、やっぱり何でもあるっていう環境は正直うらやましい。本屋めぐりの旅に行きたい。BOOK AND SONS、shelf、SO BOOKS、nostos books。

ウィリアム・エグルストン

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

手描きデザイン収集家

手描きデザイン

気になるデザインを見つけたら、ピンタレストで保存しています。ピンタレストは本当に便利。手描き系のデザインもストックしています。

手描き系はやっぱり広告デザインに多いけど、たまにWEBデザインでも見かけます。ここ最近で一番おっ?となったのは、芸術家の「僕は○○シリーズ」の紹介WEBサイト。

僕はガウディ

鉛筆でささっと描いた文字がいいですね。テキスト部分も手描き風のWEBフォントを使っているようです。

それにしても最近は、知りたい情報をグーグルで検索すると、つまらないアフェリエイト記事ばっかり出てきてウンザリすることが多い。だからみんなSNSで検索するんでしょうね。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, ホームページ制作 コメントをどうぞ

バスキアを見たか。

PENでバスキア特集。

しかも創立80周年を迎えたブルーノート・レコードの特集までのってるんだから、これはもう買うしかありませんね。

いま東京でバスキア展をやっていることを、ぼくは知りませんでした。いいなあ、東京。

ブルーノートはドキュメンタリー映画が公開されていて、福岡でも10月5日からKBCシネマで公開されます。ぜったい観にゆくぞ。

バスキアを見たか。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと, デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

手描きのはなし

手描きデザインを目にするとつい手に取ってしまいます。手描き文字デザイン、増えているような気がしませんか?気のせいかな。

popeye01
popeye02

これはちょっと前に発売されたポパイですけど、紙面のいろんなところに手描きヘタ文字が出てきます。ポパイの紙面はいつもデザインが凝っていて、イラストもたくさんで見ていて楽しいです。

カテゴリー: デザイン&アートのこと 2件のコメント

フィリップス・コレクション展

phi02


フィリップス・コレクション展に行ってきました。全員巨匠というだけあって、大変豪華なラインナップ。ゴッホ、ピカソ、ゴーガン、マティス、見応えがありました。

東京へ行って何をしたかというと、アートを見て、神保町で古本屋を巡り、レコード屋でレコードを買って、ジャズライブを観ました。その話は、また明日。

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

文字、言葉、デザイン。

文字講座


デザインにおいて文字は重要で、
場合によってはほとんど
文字次第みたいな時もある。

「文字講座」を読了しました。
服部一成さんの内容がすばらしくて
ますます服部さんが好きになりました。

ウェブサイトをつくる時
ダミーテキストを入れて
とりあえずデザインすることがある。
クライアントからの原稿がなかったり
自分のライティングがまだ出来てなかったり
その状態でデザインしても大体上手くはいかない。
当然ですね。本質が抜けてるから。

ことばからデザインする。
文字からデザインする。

それと同じような意味のことを
音楽家であるフィッシュマンズの
故・佐藤伸治さんが語っています。

「俺はいつも歌詞から先に書くんですけど
詞を書いたとき、詞の周りには
いろんな景色があるわけじゃないですか。
書いてないけど。それが
音楽になるんじゃないですかね」

ぼくは、そうか!と思わず膝を打ちました。
とても良いことを聞いたなと。

カテゴリー: デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

バスキア写真展

bas


バスキアの写真を撮った人による「自作ダンボールケース」が展示されていた。インタビューしたカセットテープを収納するための、手作りダンボールケース。ちゃんと引き出し式になっていて、3段あって、マジックでなんか書いてあって。それがすごく良かった。バスキアとあまり関係ないけど。

カテゴリー: デザイン&アートのこと 2件のコメント

美しい日本のくせ字

mojiwomanabu
tegaki02
tegaki01
tegaki03


良い本にめぐり合えるとうれしい。

もともと手書きの文字が好きで、
電話しながらさっとメモ紙に書いた文字や
自分で録音したカセットテープに
書き込んだ曲名の文字、良いですよね。

「美しい日本のくせ字」は
そういう字を集めた本です。

「文字講座」のほうは
これから読みます。
装丁が美しい。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 本のこと コメントをどうぞ

2001年宇宙の旅

space2001


ZOZOの前澤さんが月に行くと言っていますが
人は本当に月に行けるんですね。
ぼくはアポロ月面着陸の映像は
ウソだった説を信じているので
あ、行けるんだ、と驚いているところです。

そのニュースを見たからというわけでは無いけど
キューブリックの2001年宇宙の旅を観ました。
もう何度も観たけど、やはりどのシーンもカッコいい。

名作を何度も鑑賞し
そこから優れた構図を学び
自分の引き出しを増やすのだ。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 映画や音楽のこと コメントをどうぞ

やっぱりるるぶだった

初物サンマを買った。よし、散歩をして、お腹をたっぷりすかせて、万全のコンディションで頂こう。それが、初物サンマへの礼儀なのだ。

暑さも和らいだ夕方、家族で川沿いを散歩して、途中でカマキリに遭遇して、家に帰ってから、いよいよサンマの塩焼き、頂きました。食べている間、美味しいを20回くらい言いました。

ひとり旅のためのガイドブックを買う時、定番はやはり「るるぶ」だけど、あの派手な表紙を持ち歩くのはいかにも初心者っぽくていやだなと思い、別のガイドブックを買いました。しかし何か物足りない。結局るるぶを買いなおすことになりました。はじめからるるぶを信用すべきだったのだ。

紙面から伝わるワクワク感。ごちゃっとして、情報ぎっちりなのに、メリハリがあって、読みやすい。るるぶのデザインレベルは非常に高い。勉強になります。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 日常のこと コメントをどうぞ
  • 月別に記事を見る

  • カテゴリー

PAGE
TOP