小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

9年越しのリベンジ

2016年、福津で暮らしていた時、ポケモンGOが流行って、ぼくも散歩がてらやっていました。家の近くに強そうなフォルムのポケモンが出現して、慌てて捕獲しに行くと、iPhoneが固まってしまい、そのせいで捕まえられなかったという思い出があります。

もう廃れたと思っていたポケモンGOは今も生きていて、9年ぶりにインストールしてみました。前のデータはちゃんと残っていて、なつかしい気持ちになりました。なにより子供が喜んでいます。ぼくが9年前に強そうなポケモンを取り逃がした話をすると、それは絶対に捕まえたいね、と言いました。

ある日、子供と散歩をしながら起動すると、あのポケモンがすこし離れた場所に出現しました。2人で全速力で走って行き、息切れしながら無事捕獲しました。ちなみにそのポケモンはブーバーです(たいして強くない)。9年越しのリベンジを、当時まだこの世にいなかった子供と、果たしました。

普段は起動しないけど、子供がやりたがるので、散歩の時や、夕食後に少しの時間させています。そこに明確なルールはなく、ぼくのその時の気分で、今日はやめておこうとか、やっていいよとか言っていて、ずいぶん勝手だなあと自分で思います。まるで神のごとく(しかも気分次第で)、子供の楽しみを制限することは正しいんだろうか?と、時々わからなくなります。

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手ぬぐい



はぴりのさんの10周年記念に、オリジナル手ぬぐいを(勝手に)つくりました。記念品は何がいいかなあと考えた時、以前キレイカ・コピーさんから頂いたオリジナル手ぬぐいを思い出して、そうだ手ぬぐいにしよう!と思ったのです。ちなみにキレイカ・コピーさんの手ぬぐい、我が家ではキッチンにぶら下げてお手拭きにしたり、食事中のナプキン代わりにしたりと、絶賛愛用中です。

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大人は判ってくれない

2回目のこども麻雀教室は、ちょうど子供の手配が見える場所で見学できました。配牌で么九牌が8枚ほど来た時、これはきっと国士を狙うだろうと思っていると(子供は国士無双が好きだから)、案の定5ピンを切り、子供はちらっとこっちを見ました。うんうん、と頷くぼく。次も迷うことなく真ん中の牌を捨てた時、先生が来て「字牌から切っていったほうがいいよ」とアドバイスを送ってしまった。先生!子供は国士をやろうとしてるんです、無謀かもしれないけど、チャレンジさせてください!とぼくは心の中で叫び、固まっている子供の後頭部に「自分の道をいくんだ」と念を送りました。子供は5秒ほど停止したあと、静かに字牌を切りました。あーーー。頷きながら去っていく先生。こっちを振り向かない子供。自分のやりたいことが分かってもらえず、それを変えられてしまった時、悲しいよね。その日、一度もアガれなかった子供は「焼き鳥になってしまった」と、麻雀用語を知っているアピールを繰り返していました。あそこは国士行きたかったやろ、次からやりたい手があったら先生に言おう、と話しながら帰りました。

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たたかうマヌカハニー

突然ふわッと古着の匂いがして
なんか古着の匂いがするねと言うと
え?そうかね?と答えた妻が
「たたかうマヌカハニー」
というのど飴を食べていて
その蜂蜜成分の香りが正体でした。
この勘違いは実は2回目で
どうしてマヌカハニーと古着が
ぼくの中で結びつくのか
それは今のところ不明です。

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最近買った本

■明るい部屋(ロラン・バルト)
■風景との対話(東山魁夷)
■アラスカ 光と風(星野道夫)
■死は存在しない(田坂広志)
■ブッダが説いたこと(ワールポラ・ラーフラ)
■オン・ザ・ロード(ケルアック 青山南訳)
■アメリカの鱒釣り(リチャード・ブローティガン)
■川釣り(井伏鱒二)
■ドローイング(鈴木ヒラク)
■拡張するイメージ(藤田瑞穂他)
■見るレッスン(蓮實重彥)
■想像のレッスン(鷲田清一)

これは自分のための記録です。
他にもあったような気がするけど。
写真集は含めていません。

いま「明るい部屋」を
魔の山と並行して読んでいます。
「同じ写真家の写真でも
すべてが好きなわけではない」という
ロラン・バルトさんの言葉を読んで
それが当たり前のことなのに
なんとなくすべてを好きになろうと
していた自分を発見しました。

それでいうと「本」もそうで
1冊丸ごと好きにならなくても
全然いいんですよね。
モームさんは「読書案内」の中で
飛ばし読みを推奨しているぐらいだし。

「見るレッスン」は新書ですが
蓮實先生は絶対に新書だけは書くまいと
長い間思っていたそうです。
その理由はわからないけど。
ちなみにぼくは新書によくある
あの太字表現が大嫌いです。

「死は存在しない」も新書で
まさに太字表現がてんこ盛りで
なんでこんなことするんかなあと
うんざりしながら読みました。
でも内容は結構面白くて
自分という存在なんて無く
総エネルギーの一部だというのは
たぶん本当のような気がします。

魔の山(下)は絶賛停滞中!

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リズミカルな音

子供がけん玉にハマって
日に日に上達している。
やり続けるとこんなに
上手くなるのかと驚く。
紅白に出てもいいレベルだ。
リビングのほうから
カンっカンっカンっと
リズミカルな音が
ずっと聞こえている。

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長島有里枝さんの「SWISS」



長島有里枝さんといえば、パンクでハードな人というイメージを勝手に持っていたけど、14年ぶりに復刊された「SWISS」を見て、そのイメージが180度変わりました。こんなにやさしくてまっすぐな文章を書き、そして綺麗な写真を撮る人だったのか。

一度書店でパラパラっと見た時は、ふーん、花の写真、しかも文章が付いている、写真集に言葉はいらないな、と思いました。でも「SWISS」は写真集に言葉があるのではなく、写真と文章が対等に存在していて、それぞれが素晴らしく、相互作用もしていて、フォトエッセイとは呼びたくない、それだと軽すぎる、でも純粋な写真集でもない、いままで見たことのない、新しい体験でした。長島さんが5歳の子供とスイスで過ごした3週間を体験できる本。だから書店でパラパラっとめくっただけでは、この本の素晴らしさは分からないのだ。

本当に良い本を手にした時、ページをめくるのがもったいないと感じるけど、これはそういう本です。

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東京都写真美術館の思い出



そういえば、東京都写真美術館でやっていたアレック・ソスさんの写真展に行ったことを、ブログに書いていませんでした。なんで書いていなかったというと、写真集を超える感動はなかったからです。あと、図録の印刷の質も悪かった。なのにSNSでは誰もそれに言及せず、図録は売り切れてさえいた。まあそれは展示とは関係ないし、3000円だから仕方ないのかもしれないけど。

それよりもぼくは、4Fの図書館で見た志賀理江子さんの「Lilly」と、佐内正史さんの「生きている」に感動しました。それはたぶん、写真集そのものの魅力に加えて、あそこで鑑賞したという体験込みの感動だったと思う。

写真美術館の図書館というニッチな空間で、職員の人が裏の書架から大事そうに運んでくれた絶版写真集を静かに鑑賞する。そんな緊張感の中で見た「Lilly」や「生きている」は、何か特別なものを見ているという感覚があって、今後もし自分で手に入れて部屋で鑑賞したとしても、あの感動はもう得られないだろうと思います。カンボジアの料理は、カンボジアで食べたから美味しかったんだな、みたいな。

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ハズレ映画



今年はじめの1本を見事にハズしました。信頼できる(と思っていた)ある映画好きの方のブログで、2024年のベストワンに「ロボット・ドリームズ」が選ばれていて、予告編を見るとまったくそそらない絵柄、正直ピンとこなかったけど、「コットはじまりの夏」を抑えて1位に選ぶぐらいだから、きっと良いんだろうと思いました。ところが全然良くなかった。駄作でした。予告編で感じたビミョウな印象そのまんまだった。

ありきたりなストーリーは別にいいんです。そこは重要じゃないから。ただ映画としての演出が幼稚すぎる。途中で寝そうになりました。ぼくが20代の独身なら、映画館なんていつでも行けるし、1本ハズすぐらいなんてことないんだけど、子育て世代が駄作を踏んだ時のダメージはデカい!信頼できる情報源をひとつ失ったので、代わりに蓮實重彥さんの「見るレッスン」を買って帰りました。氏が薦める作品をおとなしくアマプラで鑑賞しよう。

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2024年を振り返って

インフルエンザに罹ってしまい
丸2日間寝込んでいました。
みなさんご自愛ください。

今年は両親の老いと向き合い
心労の重なる1年でした。
あれもこれも今年のことかと思うと
なんて濃い1年だったんだ。
おかげでヒゲも随分白くなりました。

子供は小学1年生になり
文字通りピカピカ輝いて見えます。
それがあまりにも対照的で。
今のぼくはちょうど
人生のはじめとおわりに挟まれて
その全てが見渡せる場所にいるようです。

おかげさまでハラプロは
皆さまに支えられながら
順調に航海を続けています。

AIが台頭してきて
WEB制作の現場にも当然
影響が出てくると思いますが
ぼくは一貫して
「人間にしかつくれないものがある」
と信じているので心配はしていません。

便利なものが登場して
世の中の流れがそちらに傾けば傾くほど
従来の面倒くさいやり方の価値が
相対的に高まっていくものです。

だからぼくたちつくる人は
AIなんかに惑わされず
人間としての感性を磨き
いろんな経験を積むことに
引き続き注力していきましょう。

今年も一年ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは皆さま、良いお年を!

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年末年始

年末年始は、12月28日(土)から1月5日(日)まで、お休みとさせて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。

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魔の山を読む③

ようやく上巻を読み終えました。7月から読みはじめて、半年もかかってしまった。出かける時は常にカバンの中に入れていたからもうボロボロで、半年前に買ったとは思えない風格が漂っています。自分の手でボロボロにした文庫本は良い。ツルツルピカピカの文庫本より、汚れて、折れ曲がった文庫本のほうが、絶対に良い。上巻のラスト「鉛筆ちゃんと返してね」は、ここまで我慢強く読んできた人だけが味わえるゾクゾク感がありました。さて、これからとりかかる下巻は、上巻よりも更に分厚い!

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こども麻雀教室

子供が暇さえあればひとりで麻雀の牌で遊び、合間に「ぎゅわんぶらあ自己中心派」を読み、いつのまにかほとんどの役を覚えてしまった。「麻雀の教室に行ってみたい」と言うので、イオンでやっている子供麻雀教室の一日体験に行ってみました。同じくらいの年齢の子供4人で卓を囲む光景は最高だったな。みんなちゃんと打てていて、誰かがリーチをしたら「いいね」と誉め、誰かが小さな声で「ロン」と言うと、パチパチパチと拍手する、そんな微笑ましい子供麻雀。 

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そうか!

わからないことがあるのはいいことだ。なんでもわかってしまうとツマラナイから。ジャズに興味を持ったのもわからないからで、なんとかしてわかりたい!と思ってレコードを買い集めました。そしてわかった部分もあれば、いまだにわからない部分もある。

写真集に興味を持ったのもわからないからで、写真って目で見たものを正確に記録するためのモノなのに、そこに表現が介在して作品になったり写真集になったりすると、途端にわからないものになるから不思議です。あ、今これを書いていて思ったんですが(本当に書きながら思いついた)、目で見たものをカメラで記録するというのは、自分目線で考えると当たり前のことだけど、他者の目で考えたらそれは当たり前じゃないですね。だって他人の目から世界を見ることは出来ないから。他人の目に世界がどう写っているかは絶対にわからないから。それが写真を使うことで見ることができる。そうか!

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テープ起こしはキツイ

WEBサイトのコンテンツをつくるために、取材をして記事を書くという仕事が最近多いです。取材をするのも、記事を書くのも、どちらも楽しいけど(大変のほうが勝るけど)、なんといってもキツイのがテープ起こしです。ボイスレコーダーを再生しながらテキストに起こす作業、これがキツイのです。

一度体験した時間をまた再体験しないといけないのもキツイし、自分の声を聞くのもキツイ。1時間取材をしたら、テープ起こしは倍の2時間かかります。いや、キツくて休み休みやるから3時間ぐらいかかるかも。キツイ。取材&ライティングで一番大切なのはおそらく「話を聞く時間」で、そのための「準備」も重要です。いい話が聞けたらもう勝利は確定していて、記事を書く時間はぼくにとってご褒美みたいなものです。その間に存在するテープ起こし、これはもうただただキツイ!キツイしかない。

もしかしたら、録音データから自動でテキストを起こしてくれる便利なテクノロジーがあるのかもしれない。どうなんだろう。あれば使ってみたい。でもあのキツイ時間に脳の中で取材体験が再構築されていて、それも大事な要素だったりするかもしれんしなあ。いま、そのキツイテープ起こしを乗り越えて、ご褒美タイムに突入しています。苦労の結晶である素材をどう活かして記事にするか、とても楽しい作業です。

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コーディングの時間

HTMLコーディングだけの仕事は基本的に請けないけど、自社でデザインをするクライアントさまからのご要望で、例外的にランディングページのコーディング仕事をしています。自分以外の人がつくったデザインデータをコーディングするのはいつ以来だろう?全く記憶に無いから、10年以上はやっていないはず。はじめは気が重かったけど、やってみると意外と新鮮でたのしい。デザインと違ってコーディングには明確なゴールがあるから、そこだけに集中できる時間はいいですね。

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ブログ②

今年のはじめから半年間ぐらい、ほぼ毎日ブログを書いていた時期があって、あの時はどうしてあんなにすらすらとブログが書けていたのか?自分でもよくわからないけど、ここ最近は本もあまり読めていないし、歩く頻度も減ってるもんなあ。メモをとる回数も減っている。それでアンテナが錆びついてしまった!

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ブログ

ブログってどうやって書くんだったっけ?
書き方がわからんくなったぞ。

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おめで鯛

大島行きのフェリーにて

20代の頃よく一緒にバス釣りをした3人で、ひさしぶりに釣りに行ってきました。前回がいつだったかもう思い出せないけど、3人で行くのはもしかしたら10年ぶりぐらい?当時はよく南畑ダムや北山ダムまで行き、1匹も釣れずに帰るのが定番でした。しかし、今は皆それぞれ所帯を持ち、休日に釣りに行かせてもらっておきながら、手ぶらで帰るわけにはいかん!ということで、大島の釣り堀に行きました。釣り堀!わざわざ海の綺麗な大島まで行って、人間に管理された釣り堀で釣る、その行為は本当に正しいのか?という迷いはもちろんあったけど、大きなタイがヒットした瞬間、そんな疑問は吹き飛んで、これが釣りや!と魚の引きを堪能しました。タイってよく引きますね。ニシくんとサトちゃんがタイ2匹。ぼくがタイ3匹で優勝です。料理人ニシくんに捌いてもらい、夜は家族で刺身を堪能。翌日は1匹丸ごと「塩釜焼き」にして食べました。釣った魚を食べる。これが釣りや。

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趣味と仕事

テレビで仕事部屋が紹介された時、本棚に並ぶ本や映画、レコード、音楽機材について「趣味のモノも多い」というニュアンスで紹介されて、そうか、他人から見るとここは趣味部屋にも見えるのか、という発見がありました。ぼくの中で趣味と仕事は紙一重なところがあって、要は「感性を高めるためのモノ」だから、いいデザインをたくさん見ること、いい写真にたくさん触れること、いい映画を観て、いい音楽を聴く、そして本をたくさん読む、それらはぜーんぶ仕事につながると思っているから、「趣味のモノ」と言われてしまうと、ちょっと抵抗を感じるのがぼくの本音です。撮影の時、それが顔に出ているのを妻はしっかり見ていて、「堅いところが出とったねー」と後で冷やかされました。

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