玄関先にいたクワガタや家の中のクモを、子はうれしそうに見てるので、やっぱり子供は生き物が好きなんやね。
自分も小さいときに父親とクワガタをつかまえに行った時のことを、今でも覚えています。まずは夜、ちょっと遠くの森へ行き、木にハチミツを塗っておくんですが、子供のぼくには非日常感バリバリで、もうすでにめちゃくちゃ楽しいのです。
そして明け方、父親に起こされ、クワガタ捕りの約束をしたことをちょっと後悔しつつ、眠い目をこすりながらまだ暗い森の中へと入っていきます。そしてドキドキしながら、ハチミツを塗った木を懐中電灯で照らしました。
カナブンや蛾たちがたくさん集まっていて、クワガタはいませんでした。もちろん、カブトムシもいません。ガッカリしたぼくは、となりの木を照らしました。セミが脱皮をしていました。懐中電灯の光の中で脱皮するまっ白いセミは、神秘的でとてもキレイでした。
クワガタは取れなかったけど、たぶん満足して帰ったと思います。子が大きくなったら、同じ森でリベンジしようかな。