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パターソンは100点満点の映画だった

静かな映画が好きです。
淡々とした日常を丁寧に描いた、
リアルな感触のある映画。

そういう映画ってなかなか無いんですけど、
先日ひさしぶりに大当たりを引き当てました。
ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」です。

バスの運転手をしながら
詩を書いている男の日常を
淡々と描いている映画なんですが、
これが本当に素晴らしくて、
見終わったぼくは最高の気分になりました。

レビューを見るとぼくと同じように
興奮している声もあれば、逆に
「退屈な映画」「ぜんぜん面白くない」
という声もあります。

人それぞれだから全然いいんだけど
「自称おしゃれな人が通ぶって見る映画」
という声には、心の底から反論します。

そんなんじゃない。
そんなんじゃないんだよ。
パターソンは、
ただただ静かで美しい、
まさに「映画」でした。

印象に残っているシーンはたくさんあるけど、
特に好きなのは詩を書く少女に出会うシーン。
コインランドリーでラップしてる人に出会うシーン。
奥さんがギターで歌ってくれるシーン。

バスを運転するだけのカットも綺麗だし、
ラストのカットも綺麗だし、
とにかく全部いい。100点!
まるで自分だけのための、
宝物のような映画でした。

30本観てようやく
1本あるかないかぐらいの確立だけど、
こういう体験を求めて、
ぼくは映画を観るんだ。

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