石川直樹さんは写真家だけど、冒険家と呼びたくなるような人だ。かなり壮絶な体験をしているのに、著書の「地上に星座をつくる」では、それらの出来事をドラマチックに表現せず淡々と書いていて、それが逆に凄みを感じさせるようなところがあります。
ヒマラヤ登山をライフワークにしながら、知床にも頻繁に通っていて、知床ファンのぼくはそれがうれしい。もちろん、ぼくのような一般観光者とはレベルの違う体験をしています(羅臼岳でヒグマのそばで一夜を過ごしたり)。いつか冬の知床にも行ってみたいな。
ヒマラヤ山脈のひとつ、マナスルに登る映像を観ました。
https://www.youtube.com/watch?v=SHT4DZka9cU
なんも言えねえ(by 北島康介)。こんな体験をしてしまうと、自分の中身がすっかり変わりそうです。ヒマラヤを登ったことがある人は、登ったことがない人とは、もはや友達になれないんじゃないか。そして何日間もかけて山を登る間、トイレはどうしてるんだろう?
そういえばあのイモトアヤコさんも、マナスルに登ってるんですよね。すごい人ですね。そして一緒に登ったディレクターの方と結婚したというのもうなずけます。
映像を見たぼくはいてもたってもいられなくなり、ヒマラヤ行きのチケットは買わずに、石川さんの写真集「Manaslu」を買いました。とても良いです。命をかけて登った先で、やり直しの効かないフィルムカメラで撮る。覚悟がすごい。