小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

レアじゃなくても

マンスフィールド短編集

店先のワゴンに均一本を積んでいる、昔ながらの小さな古本屋。そういう店に入ると、たとえ欲しい本が無くても、何か1冊は買わないといけないような気持ちになるので、入りたいけどどうしようかなあと迷った挙句、入ってみることにした。入ってすぐのところに児童文学が並べてあって、そこで早速子供に買って帰りたい本を見つけた。1冊買う本を見つけたらもうこっちのもんや。途端に気持ちがラクになり、ぼくは買う客ですよ!という顔をして堂々と棚を眺めていると、マンスフィールド短編集という本が目に留まった。マンスフィールド?聞いたことないなあ。もしかしたら今では手に入らないレア本かもしれん。そんなよこしまな気持ちで手に取った。表紙は作家のポートレートでデザインされていて、その硬派な佇まいもぼくは気に入った。買って読んでみると、とても良かった。最初の「園遊会」という短篇でグッときた。あとで調べると、マンスフィールドという人は有名な作家で、マンスフィールド短編集はレア本でもなんでもなかった。でもぼくにとってはレアなことよりも、ずっと価値のある1冊になった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Spam Protection by WP-SpamFree

  • 月別に記事を見る

  • カテゴリー

PAGE
TOP