坂の上のほうにある公園に
子供とサッカーをしに行った。
とても蒸し暑い日曜日で
ちょっと動いただけで汗だくになった。
リフティングでいいところを
見せようと思ったけど
最高で7回しか続かなかった。
持っていった自転車には全く乗らず
結局ぼくが押して帰ることになった。
下り坂、子供用の自転車を
腰をかがめて押すのは重労働で
暑さと疲れと空腹で
ぼくはイライラしてきた。
自転車を放り投げたかった。
坂の途中
ぼくは小さなサドルにまたがって
足をぴーんと左右に伸ばし
ストレスと一緒にブレーキを開放した。
なんだ、この手があったか。
無責任に前を歩いていた子供の横を
びゅーーーーんと走り抜けると
大笑いしながらぼくの後ろを
走って追いかけてきた。