カンボジアでは、トゥクトゥクという三輪バイクがタクシーがわりで、みんなトゥクトゥクで移動します。信号なんてほとんど無いから、交差点はぐちゃぐちゃのカオスです。道路を歩いて渡る時は、まさに命がけです。
トゥクトゥクは街中に溢れていて、街を歩いていると10秒間隔で「ヘーイ!トゥクトゥクー?」と、運転手さんから声をかけられます。「トゥクトゥク、ヤスイヨー」とか「コンニチハー、アジノモトー」とか、日本語で売りこんでくる人も多い。しかしなんで日本人ってわかるんだろう?カンボジアから福津に帰ってきた時、「ヘーイ!トゥクトゥクー?」とだれからも声をかけられないから、ちょっと寂しかったです。
3日目の朝、ホテルを出発する前に、カンボジア語の挨拶を覚えたぼくは、それを使いたくてウズウズしていました。ホテルを出て歩いていると、トゥクトゥクのおじさんがこっちを見ていたので、「スースダイ!チョムリアップスオ!」と挨拶したら、おじさんも笑顔で返してくれました。
次の日、ホテルの人にトゥクトゥクを呼んでもらいました。するとやって来たのは、昨日話しかけたおじさんでした。これも何かの縁だなあと思い、帰るまでの数日間、遺跡めぐりはずっとそのおじさんのトゥクトゥクに乗せてもらいました。
早朝5時から朝日を見に連れていってもらったり、ぼくらが時間を読み違えて夕日を見れなかった時は、別の夕日スポットに連れていってくれたり、おじさんには本当にお世話になりました。
そんなこんなで、カンボジアの1週間は終わりました。アンコールワットをはじめとした遺跡は、想像以上にすばらしかったです。ご飯もおいしくて、街も楽しいし、何よりも人が良かったなあ。本当に。また行きたいと思える、素敵な国でした。チョムリアップリア!
おわり